アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』の4話が4月29日に放送されました。
「バレエをやっている!」と周囲にカミングアウトした主人公・潤平が、ダンスール・ノーブルを目指すことを宣言。
本格的にバレエへと取り組んでいきます。
アニメ4話では、どんな表現がされていたのか?
原作と比較しつつ感想を書いていきたいと思います。
アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』4話の感想
アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』の4話では、原作漫画2巻の15幕の途中〜18幕までが描かれています。
潤平が目指すと宣言した「ダンスール・ノーブル」とは、“王子を踊る資格のあるダンサー”のこと
日本人がダンスール・ノーブルになるのは至難の業であることが説明されましたが、潤平の持ってうまれたスタイルと、人を惹きつける魅力に「もしかしたら?もしかするかも?」と感じられる内容でした。
やっとの思いでバレエを踊ることができ、さらに、隠れることなくバレエに集中できる!
今が楽しくて楽しくて仕方がない!という潤平の気持ちが痛いほど!痛いほど!伝わってきます。
今回の話がアニメ化されたことで、「いいな〜」と思ったのは2ヶ所。
瞳の中で弾けるきらめき
千鶴さんに基礎の練習を延々とやらされる潤平。
もっと跳ね回りたいと愚痴をこぼすと、千鶴さんからこんな風に言われました。
「基礎が身になれば、もっともっと自由になれる」
その瞬間、画面いっぱいに写し出される潤平の瞳。
瞳の中に徐々にキラキラが発生し、カラフルな光が弾け飛ぶ演出がされていました。
原作では、黒塗りベタの中に千鶴さんのセリフだけが書かれています。
ここは、読んでいるこちらが潤平と同化したような気持ちになり、千鶴さんの言葉が自分に突き刺さってくるような印象を受けました。
アニメ版では、潤平が何を感じ、その言葉でどう気持ちが高揚していったのかが客観的に、そしてワンカットで分かるようになっていて、漫画とはまた違う素敵な表現だな〜と思いました。
潤平と都の「白鳥の湖」
潤平と都が、洋舞祭りに向けて「白鳥の湖」のパ・ドゥ・ドゥを練習します。
アニメ化されたことで振り付けが可視化され、さらに連続する動きのなかで、
「この振り付けのときに、心のなかで潤平はこのセリフを言ってたんだな!」
と分かるのが嬉しかったです。
恋するドキドキが画面から伝わってくるようなパ・ドゥ・ドゥ。
もうだって、これって恋じゃん……告白じゃん……というムード。
アニメ版でもそれがしっかりと感じられました。
漫画ではそれにプラスして色っぽさも感じられるシーンなので、ぜひ原作漫画も読んで欲しいところ。
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黒流鶯はどこまで描かれる?
瞳に弾ける星や、ドキドキするようなパ・ドゥ・ドゥ。
アニメ版は漫画よりさらに、少年少女のきらめきに重点が置かれている気がします。
潤平自身が発している「踊るのが楽しい!」「最高!」「身体が勝手に動き出す!」という高揚感や、思春期、青春。
こういったものが存分に表現されていて、見ていて楽しい気持ちになるアニメです。
だからこそ、今回の4話で流鶯が潤平にノド輪をしたシーン。
ここで少しドキッとする黒流鶯が見られました。
正直に言えば、アニメ化によって漫画で描かれていた“激情”みたいなものは薄まっていると思います。
(今の段階では)
なので、コントラストが弱くなっている分、ちょっとした黒流鶯が出てくるだけでもドキッとしてしまうのです。
あまり急に怖くなりすぎても流鶯が別のキャラクターに見えてしまいそうですし、このあたりのバランスは難しいんだろうなと感じました。
これから時折出てくる黒流鶯や黒い表現はどこまで再現されるんでしょうか?
虐待や怒り、悲しみ、といった負のエピソードを、このアニメでどう見せてくれるのかにも注目したいです。
アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』3話の評価は?
まとめ
さて、アニメが12話くらいで終わるんであれば、原作の何巻まで描かれるんでしょうか。
このあたりがいよいよ気になってきました。
キリがいいのは5巻の途中、流鶯が海で踊るシーンですが、それが最終回だと潤平というより流鶯の物語になってしまいそうですし……。
いまのところDisney+でしか配信されていないので、2クール目までアニメ化されるのか分からないですよね。
もっと話題になって2クール目まで突入して欲しいです!
色々動いている潤平たちで見たいシーンがあるんだ!!!!!