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「ダンスダンスダンスール」5話の感想と評価|鳥肌モノの白鳥の湖

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ダンス・ダンス・ダンスール,5話

アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』の5話が5月7日に放送されました。

潤平や流鶯が「洋舞祭り」に参加し、舞台で「白鳥の湖」を披露。

MVPを狙う流鶯と、王子として「簡単には死ねない!」となってしまった潤平の攻防が描かれています。

アニメの5話では、どんな表現がされていたのか?

原作と比較しつつ感想を書いていきたいと思います。

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目次

アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』5話の感想

待ってた!こういうのを待ってた!!!

と、見ながら嬉しくなってしまった第5話。

実は第3話で、合唱コンの舞台で踊る流鶯に物足りなさを感じていました

綺麗な踊りだったけど、もっと流鶯の「(踊りで)ぶち殺したるぞ!」という気迫を感じたかったと思っていたんです。

でも今回5話を見てみて、この回で思いっきり表現するために3話ではあえて抑制していたのかも!?と考え直しました。

潤平の初期衝動

幼い頃バレエに魅了され、絶対に自分はバレエをやるんだ!と意気込んだものの、さまざまな理由によりその気持を封印されていた潤平。

やっと何の足枷もなく、バレエ・踊ること・舞台に没頭できるようになった今、「あの場所」が持つ絶大なる魅力に取り憑かれている様子が存分に感じられました。

舞台が放つ光に吸い込まれるよう、綺羅星をめがけ駆け上がっていく潤平。

それはまさに、彼の中に溜まりに溜まっていた初期衝動が、大爆発を起こした結果だと思います。

潤平のあのジャンプを見たときは、会場の人々や兵ちゃんと同じ気持ちでした。

会場が一瞬で潤平の空気に変えられてしまったように、画面越しで見ている視聴者にとっても鳥肌モノの瞬間だったと思います。

流鶯の激情

舞台に立つ喜びを知ってしまい、さらにジークフリートに自分の恋心が完全に同化してしまった潤平は、演出通りに「死ぬ」ことができませんでした。

舞台でまだまだ生き続けたい!という気持ちが、そのままシンプルに行動に出てしまうのです。

そして、そんな彼の初期衝動に触れた流鶯が、ロットバルトとして踊るうちに舞台の上で「自分を出してしまう」。

潤平とは別の意味で、今までパンパンに溜め込んでいた感情が舞台上で爆発してしまうあのシーン……。

この10代の少年たちがみせる、感情と踊りが同化してしまった舞台

5話のラストで生川綾子が言ったように、「クラシックバレエではない」かもしれません。

しかし、見ているものの心を鷲掴みにするのは確かです!

バレエをアニメで見る醍醐味

アニメ化されたことで嬉しいのは、彼らの踊り、動き、音楽、カット割り、カメラ位置、光、演出が全て堪能できたことです。

原作漫画で黒流鶯が出てくるとき、絵のタッチが新井英樹化するのも好きでした。

あの墨で描き殴ったような雰囲気を、アニメでどう表現してくれるんだろう?

そんなことばかりが気になっていたんです。

実際アニメとなったあのシーンは、ドキドキと息が苦しくなるようなシーンの連続でした。

まず潤平の持つ「ワクワク」が表現され、その後に流鶯の圧倒的な「怒り」。

彼らの踊りにこちらの感情も巻き込まれて行き、真っ赤な照明の中で立ちのぼる、流鶯の恐ろしいまでの表現力にぐっと引き込まれてしまい……。

「わぁっ……」と思わず声が出てしまうような、まるで自分も観客席でその熱を感じていたかのような。

そんな気持ちを味わえただけでも、アニメを見て良かったと思いました。

流れるような動きと、振り付けに呼応した音楽。

そして、見せ場では止め絵が使用され、緩急もバッチリ。

とても良い回でした!

その他に気になることのメモ

5話を見て、ちょこっと気になることをメモ。

メモ①夏姫

原作ではもう少し後に登場するキャラクターの夏姫ですが、アニメでは5話で登場。

キラキラに輝く潤平の踊りを見て、この時点ですでに彼に魅了されているのが分かります。

後に「実は洋舞祭りを会場で見ていた」と漫画では明かされるのですが、アニメ版ではそのシーンもしっかり組み込まれ、今後の夏姫と潤平の関係性が示唆されたのも印象的です。

メモ②チビちゃんたちの踊り

本筋とは全く関係ありませんが、バレエスタジオのチビちゃんたちの踊りがあまりにも可愛らしくて!!

動く「四羽の白鳥の踊り」の愛らしさに、もっとチビちゃんたちの踊りも見たかったな〜と贅沢なことを思ってしまいました。

(意地悪な見方をすれば、男の子2人の個人的な感情で、都やチビちゃんたちは見せ場を奪われてしまったとも言えますしね。)

メモ③足音の表現

アニメのバレエシーンは、本物のバレエダンサーがモーションキャプチャーとして参加しているとのことで。

だからこそ美しく迫力のあるシーンになっているんだなぁと思ったのですが、足音のことだけ少し気になりました

練習や着地の足音、ドタドタ歩いてしまう潤平を表現するために聞こえてくるのはいいんですが。

潤平 VS 流鶯のカブリオールで、「打ち合わせた足の音」が聞こえてきたのでちょっとだけ引っかかってしまったんです。

あれは、本場のバレエでは音楽がかかっていても音が聞こえてくるものなんでしょうか?

没頭して見ている最中に、あの音が聞こえて一瞬気持ちが途切れてしまったのも事実。

カブリオールはこれ

むちゃくちゃ細かいことで引っかかって申し訳ないですが、バレエシーンが丁寧に作られているだけに、あの音だけ目立って感じました。

アニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』5話の評価は?

まとめ

原作でも好きなシーン、洋舞祭りの「白鳥の湖」。

今回の5話で舞台の様子が一気に表現され、感情が途切れず見られたので大満足です。

さて、ここからは潤平&流鶯と生川の対決になっていくのですが……。

どんな描かれ方をしていくのか、今から楽しみです!!

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